アサヒ飲料、エコノミクスデザインと共同で販売データ利活用による収益向上のためのデータ分析を実施

株式会社エコノミクスデザイン(本社 東京、代表 今井誠)は、アサヒ飲料株式会社(本社 東京、社長 米女太一)の更なる収益向上のため、アカデミアの高度な知見に基づいた、販売データの分析およびアルゴリズム開発を行うこととなりました。

本取り組みでは、慶應義塾大学経済学部経済研究所所長・エコノミクスデザイン取締役星野崇宏教授の行動経済学とビジネスエコノミクスの知見を活用し、アサヒ飲料が消費者へ提供している高い付加価値に基づいた適正な価格設定を行うことを目指します。またこの取り組みを通じ、インフレ下でのコストアップに対応するべく、小売業界が抱える販売価格の歪みの解消を目指します。

目次

<取り組み内容>

今回の取り組みでは、アサヒ飲料とエコノミクスデザインの協業により、経済学を活用した需要予測とプライシング最適化アルゴリズムの開発を行い、大きな進展を遂げました。このパートナーシップによって、アサヒ飲料の保有する膨大な販売データとエコノミクスデザインの保有する先端学知と経験が結集され、市場動向や消費者行動の分析における洞察力が高まりました。

新たに開発されたアルゴリズムを用いた販売データの精緻な解析を通じて、各店舗や流通チェーンの特性や販売ポテンシャルを明確に把握し、実販売データに基づいた効果的な販売戦略を策定することが可能になりました。さらに、過去の販売実績や市場動向のみならず市場構造の経済モデルを活用することで、将来の展望をより正確に予測し、戦略の最適化を図ることを目指します。

この革新的なアルゴリズムは、アサヒ飲料がプライシング分析における競争力強化を意味するとともに、我が国の課題である小売業界の利益率の向上とより生産性の高いバリューチェーン構築に寄与すると言えます。今後も引き続き、販売データの分析や実証実験を通じて、顧客満足度の向上、加速するインフレへの対応力強化を目指します。

<エコノミクスデザイン取締役・慶應義塾大学教授星野崇宏コメント>

古典的なミクロ経済学のみならず近年大きく発展を遂げた行動経済学、計量経済学・機械学習をベースにしたビジネスエコノミクスでは、米英のビジネススクールの研究者と実務家の様々な共同研究を元に膨大な研究知見が日々生み出されています。

日本企業の多くにおいても“勘と経験、度胸”で意思決定することの問題点は理解され、データサイエンスの活用が行われつつありますが、残念ながらビジネスエコノミクスの知見を無視した過去データのみに依存する工学系の方法論のみが利用され、世界標準のデータ活用からますまる乖離しつつあります。

我々はビジネスエコノミクスの巨人の肩に乗り、過去データのみに基づく需要予測やマーケティングでは行えなかった市場の構造やインセンティブの歪みなどについての経済学的分析をもとに、日本企業の生産性向上と消費者厚生を高める取り組みを行っております。

特にアサヒ飲料様と今回取り組ませていただいたメーカー・卸・小売・消費者という複数のステークホルダーが存在する場合の需要予測とプライシングの最適化のためには、その業界構造を踏まえた経済学的な分析が不可欠です。今回、このような取り組みの重要性をいち早くご理解いただいたアサヒ飲料様とは様々な議論をご一緒させていただき、飲料メーカー様を取り巻く複雑な商流を踏まえたアルゴリズム開発を行えましたことについては、大変感謝いたします。

この取り組みが広がり、ビジネスエコノミクスに基づいた企業意思決定が個社のみならず関係するステークホルダーにも利益をもたらすことを期待します。

<星野崇宏プロフィール>

慶應義塾大学経済学部教授。慶應義塾大学経済研究所所長を兼務。行動経済学会会長、応用統計学会・行動計量学会・計算機統計学会・マーケティングサイエンス学会の理事などを歴任。ロンドンスクールオブエコノミクス客員教授、シカゴ大学・ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院客員研究員などを歴任。45歳未満の研究者に政府が授与する最も権威のある賞である日本学術振興会賞を受賞(2017年)。ほかに日本統計学会研究業績賞、日本行動計量学会優秀賞、日本計算機統計学会優秀賞、慶應義塾大学義塾賞など受賞多数。また2017年から国内のAI研究の中核研究施設である理化学研究所AIPセンター経済経営情報融合分析チームリーダーを兼任。NTTドコモ、マネーフォワード、サイバーエージェント、ヤフー研究所の技術顧問、アドバンテッジパートナーズの顧問をはじめ、企業顧問や共同研究多数。2020年には経済学の学知とデータ分析によるコンサルテーションを提供する(株)エコノミクスデザインを設立し取締役に就任。

エコノミクスデザインは、経済学をビジネスに活用することを目指した経済学者を中心とした専門家集団です。特に、近年は企業が保有するデータを分析し、学術知見を用い科学するデータサイエンスの重要性は高くなっています。経済学の先端学知を活用することにより、これからのビジネスでの意思決定に重要な示唆を与えていきます。

<会社概要>

名称:株式会社エコノミクスデザイン(Economics Design Inc.)

所在地:〒160-0022 東京都新宿区新宿1-3-8YKB新宿御苑ビル4階

代表者:今井 誠

設立:2020年6月11日

事業内容:経済学をビジネスに活用したコンサルティング、経済学オンラインスクールの運営

HP:https://econ.news/

問合せ:info@edi.co.jp


企業情報

企業名    :株式会社エコノミクスデザイン

企業URL   :https://econ.news/

出典元

PRTIMES   :https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000083790.html

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